Steins;Gate

 土日は引きこもって、延々と「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」をプレイしていました。下馬評通り、面白いです。タイムマシンに関する説明はよくわかりませんが、ぼんやりとした理解のまま読み進めても、それなりに楽しめます。物語のテンポもよく、読ませる内容になっています。


 難点は、キャラクターでしょうか。特にフェイリスとルカ子のエピソードは、いまいち緊迫感がなくて物語に入り込めませんでした。ルート突入前の下ごしらえが不足していたのが原因でしょう。


 フェイリスについては、父親とのエピソードがほとんど紹介されません。このため、「フェイリスにとっての」父親の重要性がプレイヤーに伝わらず、記号としての父親の重要性しか感じられなくなっています。これでは、父親の消滅をテーマにしても、ありきたりな感があってインパクトに欠けます。


 ルカ子については、これまた男であったころの苦労話、女になりたいと考えた具体的なエピソードが何も紹介されていないため、性別関連のエピソードを展開されてもイマイチ感情移入しづらいのが難点です。


 物語の主題から外れたサブエピソードだから仕方がない、というのが正直なところなのだと思います。しかしフェイリスのネコ語(?)はいい加減くどくなってきますし、ルカ子はルカ子で、心が女性なのか、単に日常生活がやりづらいから即物的に女になりたいだけなのかが、イマイチわからないので随分やきもきさせられます。この辺りが改善されればさらに面白くなると思います。


 オカリンの厨二病はやっぱりキツいですが、慣れることは可能です。
 お勧めキャラは、阿万音鈴羽と桐生萌郁です。

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