勉強時間

 もっと勉強時間を増やせば、点数をアップさせることができたのでしょうか。

 
 僕は、8時に登校し、19時に帰宅するという生活を続けていました。そのうち、昼食(+食後の休憩)で1時間弱、午後(16時頃)の休憩で30分弱の時間をコンスタントに取っていました。そうすると、合計して2時間ほどは必ず休憩していたことになります。だいたい一日9時間くらい勉強していたんですね。
 これが基本線で、あとは調子の良し悪しで上下することになります。もっとも、休憩時間を省いて10時間ほど勉強できました!、などということはあまりありませんでした。むしろ雑務や余分な休憩が挟まって、勉強時間が8時間、7時間30分と低下することの方が多かったです。
 休日ですが、原則として設けませんでした。8週間に一度の散髪の日だけは、午前中を散髪にあてるため半日休日としていましたが、基本的には毎日登校していました。疲労困憊してもう無理!、という時だけ、臨時の半日休日を設けていましたが、これも1ヶ月に1度くらいだったと思います。


 そういうわけで、だいたい1週間に60時間くらいは勉強していたことになります。では、これ以上勉強時間を増やすことができたかというと、おそらくは無理だったんじゃないかと思います。一応、可能性としては、


 1 休憩時間を省く
 2 帰宅後に勉強する


ということが考えられますが、どちらも現実的ではありませんでした。


 まず休憩時間についてですが、これは絶対に必要でした。昼食は数少ない情報交換の場であると同時に、人との会話を通じて精神的な癒しを獲得するための重要イベントでしたので、ある程度腰を落ち着けてリラックスする必要があったからです。
 午後の休憩についても、これがなければ約6時間連続して勉強し続けなければならず、とても集中力がもちません。集中力を欠いた状態でとぐろを巻きながら勉強しても、身につかない上にイライラして精神衛生上よくないですので、ここでの休憩はかなり重要でした。
 次に帰宅後の勉強ですが、これも困難です。実家から大学まで1時間近くかかるので、帰宅すると20時。それから食事をとって、入浴すると21時30分。就寝するのが22時30分でしたので、それまで約1時間の猶予がありますが、これを丸ごと勉強時間とすると、余暇の時間が全くなくなってしまいます(休日もありませんでしたから本当にゼロです)。僕はここで生まれた貴重な1時間を娯楽タイムとしていたのですが、これは正解だったと考えています。1時間という時間制限があることで、休憩という行為に集中することができ、結果として疲労蓄積を最小限に食い止めることができたからです。

 
 というわけで、勉強時間を増やすことは不可能だったということがわかりました(本当かな…)。
 法律学は難しいですし、習熟するには集中した状態で勉強する必要があります。そうすると、集中できる時間をどれだけ確保できるかが重要になってきます。そして、集中を妨げるものは何かというと、これは肉体的疲労・精神的疲労に他ならないわけです。疲労を取り除くのにもっとも効果的なのは、休憩することです。疲労がまったく蓄積されない人間などまずいませんので、休憩を取ること自体は生活スタイルに取り入れざるを得ません。その大小は人により異なりますが、僕の場合は上記のような休憩が必要だったということです。
 勉強にあてることができる自由時間を割り出した上で、勉強時間と休憩時間の折り合いをつけていく、という感じでしょうか。短時間で休憩を終えることができれば、勉強時間はどんどん増えていきますね。そういうことで、僕は効果的に休憩することにはかなり注意を払っていました。