神様のボート

 08:00 答案検討
 09:00 勉強会
 11:30 食事
 12:30 刑法択一
 16:30 行政法復習
 19:00 帰宅


 行政法の教科書を通読していました。かなり苦痛な作業ですね。やっぱり、論文を書いている方が性に合っているようです。やる気も減退していきますし、自分の身になっているのか疑わしいです。何より、直前期はもっと追い上げムードで行きたいのですが、これではとぐろを巻いたような感じになってしまいますので、気分も良くありません。
 明日は久しぶりに論文答案を書きます。C評価を食らった過去の期末試験にお礼参りしたいと思います。


 「神様のボート」を読みました。
 葉子みたいな母親だったらきついですね。子供を自分の精神安定剤としか考えていないのがありありなので、子供としてはストレスがたまると思います。案の定、草子も怒ってましたしね。ダンナが好きなのもいいですが、それを子供に投影してそれを隠さないというのはどうも…。やりたい放題な感じなので、かなり近寄りがたい存在です。
 あとは、引っ越しを繰り返す意味もよくわかりません。一つところに留まると、そこに馴染んでしまってダンナが帰ってこなくなるということらしいのですが、妄想でしかないですよね。そうした「なんとなく」な理由で、数年毎に転校を余儀なくされる草子はたまったものではありません。しかも、ダンナは葉子らがもといた東京を訪ねていたという現実。葉子はこれを聞いてショックを受けたようですが、そりゃダンナとしては、もといた東京に葉子らがいると考えるのが素直でしょう。葉子らが旅ガラスになる理由などどこにもないのです。


 …という普通の発想で読んではいけないのでしょうね、この本は。何か深遠な思惑がありそうですが、解釈するのも疲れるので、これ以上踏み込むことができません。例によって、読んでる間は楽しい本なので、とりあえず買って損はないかなと思います。


神様のボート (新潮文庫)

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