平成21年度短答式

 平成21年度新司法試験、短答式試験に取り組みました。


1 民事系
 民法 62点
 商法 24点
 民訴 32点


2 公法系
 憲法 36点
 行政 35点


3 刑事系
 刑法 36点
 刑訴 42点

 
4 合計
 267点


 足きり通過者の平均点が248.5点ですから、どうやら戦えないこともないようです。慢心しない程度に自信をもって、今後の勉強に取り組んでいきたいです。


 まだすべての問題を見直すことができていませんが、短答式試験を解いてみた雑感を書き留めておきます。


1 ひっかけは少ない
 特に民事系では、ひっかけ問題などほとんどありません。条文と判例を知っているかどうかだけが単純に問われています。知識をはき出すだけの場です。
 唯一怖いのは、問題文の読み間違いをすることです。正誤どちらを選ぶのか、問題文を隅々まで読んだかということを、頭の片隅に常に置いておく必要があります。僕はこれらの読み間違いに起因するミスを3問くらいしてしまいました。これで6点くらいにはなるので、まったく侮れません。問題は注意深く読んだ上、あとはすんなり自分の知識に従ってマークするだけです。


2 タクティクスは実用に耐えうる
 僕は基本的に「純粋な」短答式対策はタクティクスしかしていません。タクティクスを繰り返し解いて(現時点で計3回解いています)、間違えた問題にまつわる条文・判例判例六法で調べて、そこにマークして後々素早くチェックすることができるようにしただけです。
 昨日は、そのようにしてマークした部分だけを追って復習しましたが、それで平均点を超えることができました。これ以外の勉強の効果ももちろんあるのでしょうが、短答式問題集のチョイスとして、タクティクスは十分ありだと思います。


3 重判はまぁまぁ大切
 民事系ではそうでもないですが、公法系、刑事系では重判からの問題がけっこうありました。したがって、重判には目を通しておくべきでしょう。とはいえ、択一対策というレベルでは、判旨の深い理解など求められないと思います。イメージとしては、判例を知ってるかどうかのハードル、そして判例の結論を知ってるかどうかのハードルが設けられているという感じです。章の始めの「判例の動き」を読んでおくだけでも、だいぶ対処しやすくなるのではないでしょうか。


 他にもぼんやりとしたイメージはあるのですが、いまだ定式化できておらず、さらにそれが正しい戦略なのかどうかも自信がないので、それらは現時点ではペンディングしておきます。いまだ試行錯誤の域を出ていません。
 ともあれ、今後の択一対策としては、タクティクス3週目で間違えた問題をもう一度解き、さらにマークしたところを中心に、判例六法の読み込みを行うことにします。いつもと変わり映えしませんが、ともかく、今の点数を維持することが最優先なので、違った勉強には極力手を出さない方がいいでしょう。現状維持を確実にキープしつつ、さらに手薄だった条文・判例(特に条文)にも目を通して、得点アップを図りたいです。
 試験日までに、判例六法を3週、さらに間違えやすい条文・判例に絞って直前期に1週することを目標にしたいと思います。点数としては、とりあえず8割の280点を目標とします。突き詰めればより高い点数を目標にすることもありえないではないですが、論文の勉強もありますからね。僕の感覚では、やっぱり択一と論文ではかなり頭の使い方が違うので、択一の勉強で論文の勉強をカバーするのは難しいです(逆はもちろん対応できますが、それでは穴が多すぎます)。


 というわけで、論文対策にも力を注ぎたいと思います。勉強会があって本当に良かったです。