就活途中経過

 さて就職活動ですが、何の進展もありません。原因としては二つあります。一つは、ロースクール成績がパッとしないこと。もう一つは、エントリーシート、面接をはじめ、就職活動のノウハウを十分に習得できていないことです。


 前者については、もはやどうしようもありませんね。特に大手事務所では、成績を重視する傾向が強く(おそらく、短答式試験の結果より重視されています)、成績の良し悪しで志望者に対する待遇が露骨に違ってきます。上位ロー出身、かつ成績優秀者は、面接で苦労することがほとんどなく、すんなりと内定を獲得しているようです。これに加えて、サマークラークに参加していたら、もう鬼に金棒。自信を持って活動を進めることが出来ます。
 他方で、こうした背景がない場合は、途端に活動が困難になります。個別訪問にそもそもお呼びがかからない、面接にこぎつけても厳しい質問を投げかけられてしまう、などですね。面接中、志望者の発言についてメモを全く取らない先生もいたくらいです。これでは面接終了後に吟味することが困難ですし、ほとんど採用する意思がなかったといっても過言ではないと思います。真意のほどはわかりませんが、なんのために個別訪問を許可したのだろうと、少しむなしくなったりもしました。


 というわけで、ロースクールの成績は極めて重要です。特に注意すべきは、Cを回避する努力を怠らない、ということですね。おそらくGPA換算で評価していると考えられますので、Cや可があると途端に評価が下がってしまいます。BをAにすることは困難ですが、CをBにするのは「意識」すれば比較的簡単だと思います。具体的には、テストで冒険をしないようにすることです。わからないときは当たり障りのないことを書いてお茶を濁す(明らかな間違いを記述しないようにするため)、守りの体勢に入る、ということを意識すべきです。僕はこの意識が十分でなかったばかりに、軽々にCを取り、成績評価で泣きを見ることになりました。


 また、必修科目と選択科目を分けて評価するという配慮をしているとは思えませんので、選択科目も必修科目と同様に、重視すべきです。むしろ、みんなが手を抜きがちなところですので、ちょっとがんばれば比較的Aは取りやすいお得な科目とすらいえると思います。ここで底上げを図ることはかなり有効でしょう。あとは、成績評価が甘い科目を選ぶことも大切です。成績分布表が発表されるロースクールでは必ずそれを入手して、この点について調査しておくべきです。

 
 後者については、勉強ばかりしていたロー生には、こうしたノウハウはほとんど身についていないと思います。かくいう僕もその1人です。就職活動におけるエントリーシートの書き方、面接の作法・心構えなどは、極めて重要な地位を占めながら、その理解が不十分になりがちです。エントリーシートについては何度も書いてみる、面接については場慣れするなどの具体的な対策が必要だと思います。僕はこの点でかなり未熟というか、面接があまりにもヘタすぎる(禁句を把握できていない、過度に緊張するなど)ので、就職活動に大苦戦しているという状況です。


 そういうわけで、まだまだ修練が必要な今日この頃です。精神的苦痛を受けることもしばしばありますが、ここががんばりどころですので、何とかやっていきたいです。