∀ガンダム:第50話「黄金の秋」

 最終回です。


 ウィルゲムが不時着。ミハエル大佐はもうグエンにはついていけないようです。グエンはグエンなりにベストを尽くしたと思うんですがね。ミハエル大佐が作戦を指揮して、これ以上の成果をあげることができたかというと、疑問符がつきますし。グエンが少しかわいそうです。
 ミハエル大佐に見捨てられたことを指摘するリリ。リリはもはや、完全にグエンを見限ったようです。グエンにまとわりついていた頃のリリとは大違いです。
 グエンはロランの帰りを待つだけだと豪語。リリに揶揄されますが、特に気にしていないようです。エスプリの効いた問答を重ねた上、リリの下から立ち去りました。頭が回る人物ということだけは確かなようです。


 コレンがホワイトドールターンXの戦いに介入。メリーベルのバンディットに阻まれますが、ハンマーを使って一撃で撃墜。カプルでバンディットを倒してしまうのは脱帽です。流石は黒歴史世代というところでしょうか。
 そのまま、ターンXに攻撃を仕掛けます。しかしカプルでは、流石にターンXに勝つことは不可能です。月光蝶システムに阻まれ、壮絶な最期を遂げました。カプルでよく頑張ったと思います。
 コレンの行動からは、黒歴史の再来は絶対に許さんという気概が伝わってきました。黒歴史がそれほどやばい時代だったのかはよくわかりませんが、少なくとも宇宙世紀では、コロニー落としやら毒ガス注入やら核爆弾やら、人がたくさん死ぬイベントが数多くあったので、その再来を危惧するのもむべなるかな、という気がします。こうしてみると、やっぱりアグリッパは一概に悪い人間とはいえないのではないでしょうか


 ターンXとの死闘は、月光蝶システムの暴走、それにギム・ギンガナムが飲み込まれるという形で終了しました。ギンガナムは、黒歴史をよみがえらせて、武人の世の中を作り上げたかったみたいです。こうしてみると、ギンガナムの野望は、自分の既得権益を確保するのが目的であるに過ぎず、それほど高尚なものではなかったようです。少なくとも、ターンXで文明を一度壊滅させるほどの利益があるとは思えません。
 これでは、ギム・ギンガナムに積極的な評価を与えることは難しいですね。この点に限ってみれば、∀ガンダムは「勧善懲悪もの」という評価をすることができるかもしれません。


 そのままエピローグへ。ソシエはロランに告白したようですが、断られたようです。ロランはディアナ一筋なので、これは無理な相談でしたね。泣いているソシエは、ちょっとかわいそうでした。
 ポゥは、シドに弟子入りしたみたいです。どういう経緯でこうなったのか本当に不思議です。地球が気に入ったのでしょうか。フィルと結婚しなかったことだけは、正しい選択だったと思いますが…。
 ベルレーヌが子供を産んだようです。アニスが赤ちゃんをあやしていました。しかし、アニスの存在を忘れている人も多そうですね。
 忘れているといえば、レット隊はどうなったのでしょうか。結局、最終回にも登場しませんでした。最終決戦に参戦させた方が、絶対に盛り上がったと思うのですが…。キャラを切り捨てる基準がわかりません。


 ディアナとキエルは入れ替わったようです。キエルは月へ、ディアナは地球へ。これでディアナは、やっと「人の生と死のある生き方」を獲得することができたわけです。ディアナとしては感無量だと思いますが、しかしキエルはこれでいいのでしょうか。ハリーが側近なのが不幸中の幸いですが、これからキエルは月の統治者として、かつてのディアナと同様の生活を送るわけです。冬眠システムを存続させるかどうかが最大のポイントですが、もしもこれを存続させるとすると、キエルは相当不幸な立場に置かれるのではないでしょうか。ちょっとキエルに酷な展開だと思います。ハリーがいればオールOKということなのでしょうか。
 まぁ、あまり突っ込んでも野暮ですね。


 
 これで「∀ガンダム」終了。ほぼ毎日視聴してきましたが、飽きると言うことはありませんでした。よくできたアニメですね。
 明日からは何を見ればいいんでしょうか。筋トレ中は手持ちぶさたなので、何かしらアニメはみたいなと思うのですが。