v2008年第26号ジャンプ感想

・トリコ
面白いの一言です。
動きの一つ一つに迫力がありますし、キャラクターも魅力的です。トリコのどっしりとした安定感がいいですね。
昨今はモンスターハンターがブームなこともありますし、トリコはそういう意味でも受けいれられるんじゃないでしょうか。漫画としての完成度も高いですが、そうしたシナジー効果も十分ありそうです。
看板漫画になってくれるとうれしいですね。


・ワンピース
最近のワンピースはとても面白いですね。
CP9編を読んでるときはこりゃきついな、と思ってましたが、スリラーパーク編から一気に面白くなってきました。
テンポがいいし、キャラクターもこれまでに輪をかけて魅力的。
パッパグは個人的にかなりツボなんですが、一般的にはどうなんでしょうかね。眉がつりあがって一見してひねくれたキャラに見えますが、シャボンパークで誰よりもはしゃいでいたり、ケイミーを心配して号泣したりと、外見とのギャップが顕著でとても好感度が高いです。
新顔の海賊たちの存在もワクワクしますね。敵サイドに複数の勢力がいるというのは、それだけで興味をそそられるシチュエーションです。これは、誰が最後に勝つのか一見して予測できないからですね。
しかも海賊のそれぞれに味がありますしね。こういうところ、尾田先生は本当にすごいです。
今回もスリラーパーク同様、面白くなりそうです。


・ナルト
流石に長すぎるでしょう。
引っ張りたいのはわかりますが、これだけ露骨にやられると読んでいてあまり気分がよくないです。
今のワンピースを見習って欲しいですね。


アイシル
面白い要素を的確に詰め込んでいる印象ですが、どうもそれだけという感じですね。なんだかそれが面白さに昇華していない気がします。
絵もうまいし、ところどころ入るギャグもちょっと面白いのに、なぜこんな読後感になるのでしょうか。ジャンプの最大の謎の一つです。


勇者学
連載当初は、1年も続くなんて思ってもみませんでした。
でも、最近は作者のレベルアップが著しく、ジャンプの連載陣の中でも面白い部類に属する漫画だと思います。
火野木やブタの扱いが面白いですね。盾も、主人公でツッコミ役なのに、服のセンスが最悪という反対のキャラ付けが面白いです。普段突っ込まれ役のキャラがツッコミ役のキャラに驚いているというのは、独特の面白さがありますね。これを自然に演出しているのがレベル高いと思います。


すごろくも面白そうですし、今読んでて続きが気になる漫画の一つです。


・ブリーチ
過去編、面白いですね。
テンポもいいですし、過去での主要キャラクターの邂逅が垣間見れて興味深いです。あのキャラとあのキャラはこういう関係だったのか、みたいな。
本編はやや中だるみ気味な感があったので、過去編に入ってくれたのはありがたかったです。


ダブルアーツ
主人公の造形の不自然さが気になります。というか髪型なのですが。ちょっと無理ありますよね。
無理があるという意味では悟空だって同じだとは思うのですが、悟空はまだネグセというか、自然にできそうな印象があるんですよね。その点、キリの髪型はさすがに自然に出来るものではありえないでしょう。そうすると、キリは毎朝ワックスをガンガンに使い込んでヘアスタイルを維持していることになります。しかし、少年漫画の主人公がワックスをガンガンかけまくってるというのは、そういうキャラ付けをしているとかいった特別な事情でもない限り、ちょっと不自然な感が否めません。


話の内容としては、手をつなぐというところ以外は、よくある感じですよね。刺客が襲ってきて以下略です。
そういう漫画はたくさんあるのでそれだけで面白くないということにはならないのですが、そこから面白い漫画に仕上げるのはものすごくたいへんですよね。よっぽどうまくやらないと、「またよくある10週突きぬけ漫画か」と飽きられてしまいそうです。
かくいう僕も、そういう読後感を抱いています。手をつないでいるという特殊性だけでは、カバーしきれない平凡さですね。


・リボーン
リボーンって、婦女子の方々以外に指示されているんでしょうか。
何をやっているのか、目を凝らして見ないとわからないことが多いし、ボックスの説明もやや難解な感が否めません。
戦闘シーンはあまり迫力があるとは感じないです。トリコとの差は歴然としていると思います。
絵はすごく細かいなぁ、と思うのですが、それが面白さに結びついていない印象です。一つ一つの要素を抽出すると、たいてい高いレベルでまとまっているのに、素直な読後感はイマイチという。アイシルみたいな漫画ですね。


・サイレン
ハンターハンターガンツ漂流教室をたして3で割って劣化させたらこうなる、という感じですね。それぞれとても面白い漫画なので、たして割ってるサイレンもまたわりかし面白いのが救いです。


ぬらりひょん
正直いちばんつまらないです。
読んだあとに何も残らないですね。無難を追い求めた結果、すっかり面白くなくなった漫画の典型だと思います。


銀魂
いきなり夜兎の話になったのは驚きましたが、これはこれで面白そうなので次回以降が楽しみです。


こち亀
こち亀で紹介される着眼点は、いつも新鮮で面白いです。漫画の中身が面白いかどうかは別にして。
今回は比較的面白かったと思いますが、こういう回はむしろ少数なのが、最近のこち亀の悲しいところです。
早く勇退してほしいです。


・バリハケ
賛否両論ですが、僕は面白いなぁと思ってます。
ヤンキー語(?)を的確に使っているのがとても面白いです。凶器を「おもちゃ」と読ませたりするのが、個人的にかなりツボです。噴出してしまいますね。
他にも、「殺す」とか、「戦争」とか、ツボワードがたくさんあってそれだけで面白いです。セリフの流れもなめらかですし。
カメレオン的な面白さもあるので、そういう意味でも読んでて楽しいです。鈴木先生特有のハッチャけたコマ割りは正直苦手ですが、それをものともしない面白さがあります。


・ディグレ
閑話休題というところでしょうか。
相変わらず何をやってるのかわかりづらいので、読んでてたいへんです。たぶん星野先生は説明する気がないんだと思います。なんとなくで読んでねということですね、これは。
ディグレは絵がきれいなので、そういう漫画として読めなくもないところがまだ救いです。ただ、僕は絵のきれいさよりも内容の面白さの方が大切だと思うタイプの人間ですので、ディグレは読んでてやっぱり物足りないです。


・トラブル
やりたい放題ですね。ジャンプの核弾頭といっていいと思います。
エロ要素はもとより、ほのぼのしてるので読んでて癒されます。
天条院さまが魅力的なのも素晴らしいですね。高貴な身分でありながら高慢でない姿、大好きです。リトを引き取るところなんて最高でした。


・さむらいウサギ
急激に面白くなくなってきました。
さむらいウサギはスローライフなところが売りだったのに、バトル路線に突入してしまってはおしまいですよね。とても両立できる性質のものではありませんし。
新導入のバトルはというと、これまたワクワクするようなものでもありませんし、そろそろ天寿を全うするときがきたようですね。


ネウロ
安定して面白いです。
次の展開が気になりますし、ページをめくるのが楽しみです。


スケットダンス
面白いです。
絵もきれいですし、話も面白いので、安心して読めます。
どうか打ち切りにだけはしないで欲しいです。


初恋限定
なんと、終わってしまいました。
とても信じられないです。今のジャンプでは相当面白い部類に属する漫画だと思っていたので。


もちろん、河下先生ということで警戒感を強めた読者がいることは否定できません。前作のいちご100%ははっきりいってひどい漫画でしたし、河下水希という名がジャンプ読者の心にトラウマとして残ってもそれは致し方ありません。


しかし、初恋限定はあきらかにいちご100%よりも面白い漫画でした。オムニバス形式を採用することで、主人公一人がモテまくるというあまりありえないようなシチュエーションを採用することを回避。
また、それぞれの話が特徴的で面白い上、各キャラクターの個性も豊か。
これだけそろって、なおかつ絵も上手いとくれば、打ち切る要素なんて微塵もなかったんじゃないでしょうか。正直、いちご100%の禍根が大きすぎただけで、作品の質としては相当高いものだったんじゃないかと思います。
とにかく残念です。河下先生の次回作を強く期待します。


ジャガー
面白いの一言です。



最近のジャンプはちょっと充実してますね。
読後感が以前より格段に良いです。