∀ガンダム:第11話「ノックス崩壊」

 コレン・ナンダーは、やっぱりアグリッパの差し金で地球に送り込まれたみたいです。アグリッパはディアナの地球帰還作戦を頓挫させようとしていますから、これはけっこう効果的な手といえます。コレンが勝手な行動を繰り返して、地球との交渉がめちゃくちゃになるからです。あばれっぷりもポゥ以上なので、死人もたくさん出ます。
 コレンが参入するだけで、ディアナ・カウンターが一気にミリシャ化する感じです。しかも十分な戦力を持ったミリシャ。


 例によって、ミリシャがグエンの言うことを聞かず、勝手にソレイユを攻撃。これを口実としてコレンが真っ先に飛び出し、ウォドムに乗ったフィルがこれに続きます。
 ノックスは、コレンが暴れ回って完全に崩壊。その上、マウンテンサイクルに向かってウォドムの砲撃が始まる始末。まさに地獄絵図というほかありません。


 ミハイル大佐も、「軍隊は生き物」などとよくわからない比喩にいそしむよりは、ミリシャがディアナ・カウンターを刺激することによって「何が起こるのか」ということをもっとよく考えて欲しいです。コレンがいることを予測できなかったのは仕方がないにしても、あれだけ大量のウォドムが存在することを認識しておきながら、勝算もなく攻撃を仕掛けるのは自殺行為としか言いようがありません。しかも、ミリシャだけではなく、多数の民間人が犠牲になるので、もはやミリシャだけの問題ではなくなっています。
 本来なら即座に更迭すべき人物ですが、残念ながら、ミリシャの隊員はみんな似たり寄ったりなので、代わりの人材を見つけるのも困難です。とにかくミリシャは、しばらくはおとなしくしておくべきです。